春-陽-晴-遥か遠くへ
小鳥のさえずりが聞こえます。
鳥は鳴いているのでしょうか、
鳥は泣いているのでしょうか。
自分には分からないことが寂しい。
随分と暖かい日です。
小春日和...心地よい風が部屋に流れ込んで来ます。
そうか、もう5月になるんだなぁ...
と、つい先日やっと気づきました。
季節が変わっていく度、
月日年月が変わっていく度、
何処か虚しくなるのは気の所為なのでしょうか?
私が分からないこと、誰にも分からないね。
「春の匂いがするね」
そう言ったわたしに大抵の人は
「どんな匂いだよ」
って、寂しく返す。
どうして君は他者は感じ無いのだろう。
死ぬまで多分、疑問なこと。
春の匂い、草木の緑の匂い。
夏の匂い、篭ったガスと土のような匂い。
秋の匂い、春と少し似ているが、冷たい匂い。
冬の匂い、息を吸い込みたくなる枯れた匂い。
表現力をもう少し身につけたいです。
貴方は、遥か遠く何処かに逝ってしまったの?
それとも、まだ、何かを感じていますか?
私が綴ったこの文章を理解し、読んでいますか?
春は出会いの季節と言いますが、
私にとっては失う方が多かった季節。
悲しいことに、やはり私の路線は外れの方を、今日も走っているのでした。