2020-01-29 涙が止んだら 詞葉 ザーザーと落ちる音は まるで悲しくて泣いているようだ。 空は大きく みんなのものだ。 月を、明るく照らしてくれることもある。 暖かく、みんなを喜ばせるときもある。 落ち込んでいるときもある。 怒る時もある。 だけど 空は孤独なのだ。 泣いているときも独り。 コップを差し出しても 貯まらない。 ヒビが入っているから。 ごめんね。 それならいっそ その涙と一緒に私の存在も 洗い流して、溶かしてしまえ。