思い出を売る男
いつかの世にも奇妙な物語で、
記憶を売ってお金を得るという話があった。
結末に少しだけ感動したのを覚えている。
反面、思い出す度に、そんな誘いがあったなら私は喜んで過去を売ってしまうと思う。
だってそれで嫌なこと忘れられて、代償でお金を得られるなら。
詳しくはわからないが、最終的に家族の記憶まで失ってしまうなら、それはそれでいいのかもしれない。事前に家族にお金を送金してほしいと言えば、家族が幸せになれる。
そうして、何も分からない自分が怖くて直ぐにでも死ねるだろうし。
或いは、消せる過去が選べるなら、幸せだけを残したい。
そんな馬鹿みたいなこと考えていた。
なにが言いたいのか、まとめられないが、私に要らない記憶と感情が多すぎるんだ。
疲れっちまうよ